大手町薬局漢方事業では、漢方薬の有効性にいち早く注目し、その取り扱いに力を入れております。それぞれ、人の顔が違うように、体質も十人十色で全く違います。例えば、同じように胃が悪い人でも、寒がりの人と暑がりの人では服用する漢方薬は異なります。
膝に水が溜まって痛みがある人の場合でも、炎症の状態や体質によって服用する漢方薬も異なります。これらのことを念頭に、患者さまに合せた漢方薬の適切な処方をご提案することで、患者さまの未病の克服を試みます。
また、私たちの身体は、毎日食べる食物で作られています。近年、食の欧米化が進み、日本人の発症する病気は明らかに大きく変化しています。アトピーや喘息などのアレルギー疾患は数十年前はほとんどその言葉すら聞いたことがなく、癌、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が急増していることは広く知られるところです。
これらの原因としては、食事の影響が極めて大きいと考えられ、食生活の見直しが何よりも重要になります。しかし、今まで当たり前のようにしていた「食事」を急に変化させることは、現実的には難しいところがあります。改善できたとしても、食事自体が苦痛に感じたり、制限も一時的に終わってしまうかもしれません。
大手町薬局では、望ましい食生活をご提案しながらも、漢方薬の導入を推奨しています。日常の食事をしながらも、漢方薬を効果的に取り入れることで、体質改善や自己健康管理の意識向上を目的としております。また、調剤でお渡しするお薬とともに漢方薬を取り入れることで、症状の改善やお薬の効果向上に役立つと考えております。
今後も、調剤同様、漢方薬についてもその重要性に注目し、取り扱いを進めていきたいと考えております。